「太田総理」ふう討論会のテーマを考える

 きたる11月17〜18日、農業青年の北陸ブロック大会が行われますが、そこでの企画の一つにTV番組の「太田総理」ふうの討論会があります。
 あるテーマを出し、それに賛成か反対かで分かれ、お互いの立場で討論すると言うものです。参加者は農家、消費者、学生など様々な立場から出場します。

 そのテーマを考えるのは特に私たちの仕事ではありませんが、しかしいざ考えてみるとこれにふさわしいテーマと言うのはかなり難しいです。自分が考えるに、条件として必要なのは

・農業技術にかかわることなど、普通の消費者が知らないことは×。
・上のと少しかぶるが、農家は「賛成」消費者は「反対」のように、立場ごとに賛成・反対が明らかに分かれると思われるようなテーマではいけない。
・様々な立場の人がそれぞれに興味を持てるテーマでないといけない。
・そもそも議論に値するテーマでなくてはならない。

 それら全てに当てはまっているかは知らないけど、自分が考えてみたのは、

○ 農業体験を高校生必修にする。(小学生などにはやらせない)
 個人的に、小学生がやっているような「田植え体験」「稲刈り体験」などしょせんはアトラクションで、意味が無いと思います。子供は珍しい体験が出来て「おもしろかったです」と言うでしょうが、同じ子達が高校生になってから田植えをやれと言っても「汚いから嫌だ」と言うに決まっています。
 そもそも、苗をつまんでちっくりちっくり差したり、鎌で一株ずつ刈り取るような、そんな「農業」をやっている専業農家なんか今どきいません。

 なのでそれなりに知識も判断力もついた高校生に農業体験をやらせます。もちろんトラクターなど農業機械にも乗せる。動力散布機を担がせて農薬も使わせる。除草剤を嫌がる生徒は当然田の草取りです。米は最後にJAに持っていってお金にして、金額を労働時間で割って労賃を計算させる。鎌で稲刈りやって「農業」がわかるはずがありません。
 どうでしょうか?

 ほかに何か案があれば、ぜひコメント欄で。奮ってご参加下さい。

中井